クライアントの利益を上げる商品・サービス戦略! 追加販売!

セールスコピーライターは、クライアントの利益を伸ばすことが重要な仕事です。

このとき、有効な施策として、商品・サービスの選択肢を増やすことが挙げられます。

具体的には、クロスセル、アップセル、ダウンセル、パッケージセルの販売が考えられます。

こうすることで、お客の多様なニーズに答えることができ、追加で商品・サービスの販売ができるのです。

以下、詳しい内容をお伝えします。

1.クロスセル:関連商品・サービスの販売

クロスセルとは、関連商品・サービスの販売のことです。たとえば、お弁当を販売したときに、みそ汁やサラダや飲み物がクロスセル商品となります。

他の例を挙げると、靴を販売するときです。このとき、靴の中敷、靴ひも、防水スプレーなどを関連商品で売ることができます。

関連商品であれば、お客が興味を持ってくれるので、比較的販売しやすいのです。

2.アップセル:ボリュームやグレードを上げた商品・サービスの販売

アップセルとは、量やサポート期間などを増やしたり、グレードを上げたりした商品・サービスのことです。

たとえば、50人のビジネス講座を販売していたとします。このとき、少人数でもっとサポートを手厚くした「コンサルコース」が、アップセルとして考えられます。これは、サービスのグレードを上げた例です。

他の例を挙げると、お弁当の大盛りは、ボリュームを上げた商品です。

他にも、スーツ二着目が半額、ピザ2枚目が半額なども、ボリュームを増やした例と言えます。

人によっては、よりボリュームが多く、グレードが高い(高級)商品が欲しい人もいます。

このように、アップセル商品は、高額にすることができるので、利益を伸ばすためにも必要です。

3.ダウンセル:ボリュームやグレードを下げた商品・サービスの販売

ダウンセルとは、量やサポート期間などを減らしたり、グレードを下げたりした商品・サービスのことです。

例えば、50人のビジネス講座を販売していたとします。このとき、もっと安い価格で短いサポート期間にした「インターネット学習コース」が、ダウンセルとして考えられます。これは、サービスのグレードを下げて安価にした例です。

他の例を挙げると、お弁当のミニは、ボリュームを下げた商品です。

このように、人によっては、よりボリュームが少なく、グレードが低い(安い)商品が欲しい人もいます。

このとき、商品・サービスの単価は下がってしまいますが、その分、販売数を増やすことができます。そのため、ダウンセル商品の販売も、利益を伸ばすために重要なのです。

4.パッケージセル:組み合わせて商品・サービスの販売

パッケージセルとは、組み合わせて商品・サービスを販売することです。

たとえば、ファーストフードでハンバーガーを売るだけでなく、ポテトやドリンクのセット販売があります。

他の例でも、「一人暮らし応援の家電セット」として、電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫をパッケージ化して販売することもできます。

パッケージ化してセットで販売することで、お客の満足度が増え、売上も増やせる場合があるのです。

追加で商品・サービスを販売するときの注意点

商品・サービスの選択肢を増やして、追加で販売するときには、注意点が2つあります。

1.選択肢を増やしすぎてはいけない

選択肢を増やしたとき、お客を混乱させてはいけないのです。

なぜなら、選択肢が増えた分、お客はどれを買えば良いのかが分かりにくくなるからです。

実際に、「高級ジャムの試食と購買」の実験で、興味深い事例があります。

お客に「24種類のジャムがあるテーブル」と「6種類のジャムがあるテーブル」に分かれて試食をしてもらったのです。

その後、「24種類のジャムがあるテーブル」は、わずか3%の購買率でした。

一方、「6種類のジャムがあるテーブル」は、なんと30%の購買率があったのです。

このように、選択肢が多すぎるとお客は混乱してしまい、結果的に「買わない」選択をしてしまいます。

なぜなら、「どれを選べば良いのか分からないし、間違った選択をしたくない」と言う心理があるからです。

そのため、商品・サービスの選択肢を増やしすぎてはいけないのです。

2.販売する時期やタイミングをずらす

追加で商品・サービスを販売するとき、お客を混乱させないようにするために、時期やタイミングをずらしましょう。

もしくは、1つの商品を販売した後に、関連商品などを提案するようにします。

例えば、購入完了画面(サンクスページ)の後に、ワンタイムオファーをしましょう。

ワンタイムオファーとは、「このページは、一度しか表示されません。一緒に割引価格で関連商品もどうでしょうか?」と言った、一度しか提案がないことです。

こうすることで、お客さんを混乱させることなく、追加で商品・サービスの販売ができるのです。