セールスレターでは、ヘッドラインで興味づけができたとしても、読者は忙しいので、その先を読んでもらえない可能性が高いです。
そこで、オープニングでは、読み手が感じる「痛み」や「恐怖」を入れることが重要となります。
つまり、煽りを入れて、「避けたい欲」を促しましょう。得たい欲よりも、避けたい欲(恐怖や痛み)を刺激した方が、人を動かすのに効果的なのです。
まずは、地獄(最悪の事態)を見せることが必要なのです。
なぜ、人は、避けたい欲の方が強いのか?
人を動かすとき、飴とムチがあります。良いことをしたときには飴を与え、悪いことをしたときにはムチを与えることです。
これに関連して、飴は得たい欲求、ムチは避けたい欲求とも言えます。ここで、人は、飴よりもムチの方が2倍反応するのです。
これは、本能的なことなので、人は避けたい欲求の方が強いのです。つまり、得ることよりも、痛みや恐怖や損失を避けたい人が多いと言えます。
痛みとは?
痛みとは、今の話が中心になります。
たとえば、今ここで、商品・サービスに申し込まないと、問題が解決しないことを具体的に伝えるのです。
ここで、読者が普段使うような言葉で問題点を指摘すると、自分ごととして考えてくれるようになります。
恐怖とは?
恐怖とは、将来的な話になります。このままだと、将来的にマズイ可能性があることを伝えるのです。
ここで、最悪な未来を想像させることも、恐怖を感じてもらうためには重要です。
痛みや恐怖を煽り、避けたい欲を刺激することは辛い?
セールスレターで、痛みや恐怖で煽るのは、書き手も精神的にキツい思いをすることになります。
ネガティブな言葉を使わなければならないので、正直かなり辛いです。しかし、これは売るために必要なプロセスと言えます。
「自分が取り扱う商品・サービスを売るために必要なこと」だと、腹をくくることが重要です。
なぜなら、ニーズがあるので、変な商品やサービスを買う人は後を絶たないからです。
だから、一時的に煽りを入れてでも、自分が紹介する良質な商品・サービスを買ってもらう必要があるのです。
そのために、あえて嫌な奴になることが重要と言えます。しっかりと、読み手に現実を直視させ、煽る事も大事なのです。
「詐欺のような商品・サービスを買って被害に合う人を、少しでも少なくしたい。」
このような思いがあれば、「避けたい欲を刺激する」と言う辛い役目も、引き受けることができます。
その後、良質の商品、サポートの手厚いサービスを提供することで、顧客から感謝をされることになります。
良い商品やサービスを販売することで、LTV(顧客生涯価値)を上げることもできるのです。
具体例:美顔ローラーを題材に、避けたい欲を促す
画像引用:MTG ONLINE SHOP
以下、「美顔ローラー」を題材に、避けたい欲を促すコピーを作っています。痛みと恐怖でそれぞれ10個ずつ挙げています。
これは、セールスレターを書くときに、精神的に一番キツいです。
痛み(今の話)
- 肌が汚いままで、外を歩けますか?
- 顔がでかいのがコンプレックスで、自分に自信が持てないままで良いのですか?
- むくみがある状態で、異性と会えますか?
- 影で「パンパンマン」なんて悪口を言われて、イヤな思いをしたくない。
- 仕事場で、「かわいい」と思われず、男性から大事にされなくて良いのですか?
- 化粧のノリが悪い日が続いたままですよ!
- あの子だけエコひいきされたままで、悔しくないですか?
- かわいい洋服が似合わないままで良いのですか?
- 女として大事にされずに、男みたいに扱われるままで良いのですか?
- だらしない体型のままで良いのですか?
恐怖(将来的な話)
- 彼氏ができないまま、年を取りたくないですよね?
- 女として見られないまま終わって良いのですか?
- 他の女に興味が移り、彼氏に浮気されてしまうかもしれません。
- 「かわいい」と思ってもらえず、誰からも愛されないかもしれません。
- 結婚できずに、一生独身はイヤですよね? 手遅れになっても良いのですか?
- 気になるあの人を、他の子に取られてしまうかもしれません!
- 彼氏に飽きられてしまうかもしれません。
- 肌荒れがひどく、ブスだと思い病んでしまうかもしれません。
- 新しく買った水着を着る機会が、訪れないかもしれません。
- 誰からもデートに誘われないかもしれません。