セールスコピーライターとして活躍するために、ライバルとは違った独自の魅力や強みが必要です。
「独自の売り」のことをマーケティング用語で、USP(ユーエスピー)Unique Selling Propositionと言います。
USPは、セールスコピーライターだけでなく、クライアント企業にも求められるます。
なぜなら、モノやサービスが溢れている中で、自社の商品・サービスの良さを伝え、顧客に購入してもらう必要があるからです。
このページでは、USPが必要な理由、USPの見つけ方、USPで成功した企業をお伝えします。
なぜ、USPが重要なのか?
USPがあることで、ライバルと激しい競争をしなくてすみます。なぜなら、独自の路線で勝負をするので、ライバルがとても少ないからです。
USPを作る方法の一つに、分野を絞ることが挙げられます。分野を集中することで専門性を発揮でき、ペルソナ(顧客)の設定も簡単になるのです。
また、メニューやサービスを少なくすることで、コストを抑えることもできます。
たとえば、行列のできるラーメン屋は、どのようなお店が多いでしょうか?
パッと思いつくのが、豚骨ラーメンの「一蘭」です。
一蘭は、トッピングはありますが、「豚骨ラーメン」しかありません。しかし、それでも人気なラーメン屋であり、私も時々食べたくなります。
これが、もし普通のラーメン屋のように、「みそ、塩、醤油」も注文できたら、独自性を出すのが難しいでしょう。
このように、商品・サービスを絞って専門性を出すことで、USPを作って繁盛できるのです。
USPの見つけ方
USPを見つけるときに、「業界で満たされていないニーズを満たすこと」を考えると良いです。なぜなら、それが最も必要とされることだからです。
また、USPを見つけるとき、以下の切り口で考えることもできます。
- 価格(ただし、価格競争はおすすめしない)
- サービス面(提供スピード、サポート期間・手厚さ)
- 総合サポート、ワンストップで提供
- 専門性
- 利便性、手軽さ
- 最高級の商品・サービス
いろいろな切り口はありますが、独自性を出すことが重要となります。
実際にUSPで成功した企業を見ていきましょう。
USPで成功した事例
USPで成功した企業を3つ紹介します。
1. ドミノピザ
「30分以内にできたてのピザをお届けします。それができなければ、全額返金します。」
これは、提供スピードの速さがUSPです。ピザの味よりも、注文して自宅で速く食べられることが強みとなっています。
2. QBハウス
1,000円カット
コストの安さと提供スピードの速さをUSPに急成長した企業です。「ブルー・オーシャン戦略」の書籍の事例にも取り上げられています。
3. ダイソン
「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」
吸引力をUSPに、高価格の掃除機を販売して、成功してきました。
最近では、羽のない扇風機、ヘアドライヤーなども販売しています。多くの家電製品が溢れる中で生き残るために、USPが必要なのです。